coccon

coast1

 

砂とかじゃなくて

つねにごつごつした岩場で

裸足じゃ歩けなくて

 

たまたま、降りれるようになっているかんじの

階段を下りて、ここまで来るんだけど

うえは、道路になっていて その道路を行くと

 

あっちに、お父さんが住んでいた

40世帯くらいしかないような、村がある

 

洞窟、みたいな 空洞

さきへは行ったことがないのだけど

すこし、深くつづいているとおもう

空洞が、このへんにあって

 

そのまえで着替えたり

持ってきた、青と白のクーラーボックスを置いたり

 

 

晴れていて 砂利みたいな、砂浜

“砂浜”とは、言えないかもしれない

 

きたない海、の反対側に木が

ただ、生えていて

 

カラフルな パラソルを、おとうさんが立ててて

シートを敷いてあって

キティちゃんの赤い浮き輪を、わたしは

つかっていたとおもう

 

青くなくて

もうすこし、さわやかなイメージの海を

想像していたんだけど

 

血液みたいな、かんじの海

 

すごいごつごつした岩場で

ところどころ穴があいていて

 

波が来たあとは、穴に水が溜まって

魚がはいっていたりする

波が来ないと、虫が いっぱいいる

ワラジムシ、みたいな フナムシ?

 

弟はバケツを持って

こういう“さんまた”の シャベルみたいなのを、持っている

 

その日の夜に、サザエを食べたのだけど

わたしたちは採れないから

 

たぶんオトナたちが、それを採っていたのだろう

 

 

母が、すごい勢いで

崖を降りて行っちゃって 見えなくなっちゃって

ぼくと兄、それと父が取り残されて

 

     まあ、機嫌が悪くなった父をここにかんじながら

林のなかを、歩いて降りて行った

 

けっこう、降りていくなかで 隙間から、たまに

右から左へ こういう角度からも

すばやく母が、遠くに 通りすぎるのが見えるのだけど

 

やがて、ちいさな入江に辿りついて

 

そこは、真っ白い砂浜

異様に明るい、眩しくて なんて言うんだろう

砂浜に、太陽が反射して 目に飛び込んでくる

 

兄と、べつに興味もないのに ちいさい貝とか、拾って

「上と下、これとこれが合うかもねー」とか話しながら

 

自然と合流していた母と

父に「子どもは子どもで遊んでるよー」という

アピールをしながら

 

 

back

©mum&gypsy cocoon