coccon

 

 

Perfect Day 11

7時すぎに起きる 

たぶん、ふたりは朝仕事で 

その時間に家を出てくとおもう 

玄関まで、はるかと見送りに 

 

そのあと二度寝する 

 

10時すぎ 

バイトだからと、またひとり 

家を出てく 

 

はるかとふたたび、玄関まで 

 

たぶん 

そのひとはなにか忘れものをしていく 

いつも、かならずなにか忘れて 

「また取りにくるからね」って 

 

そのあと 

はるかとオノシマさん、わたしで 

昨夜の、片づけをする 

飾りつけを剥がしたり、食器を洗ったり 

 

オノシマさんの誕生日だったので

 

スピーカーで、音楽流しながら 

三人で片づけをする 

きのうの会話の、どこがおもしろかったか 

ポイントを話して、笑いながら 

 

13時ころ、掃除が終わるとおもう 

 

なんかすごくきれいになって 

整理整頓もされて 

床がひろくかんじるとおもう 

 

「昼ごはん、いっしょに食べましょ」 

 

と、オノシマさんにいうけれど 

きっと食べずに帰る 

だからふたりで階段まで見送る 

 

部屋にもどって 

音楽を、変えて 

とってもかるく、はるかとごはんを食べる 

なんやかんや、しゃべって 

15時ころに、なってそう 

 

わたしは、まんがを読みながら 

 

17時までに準備を終わらせて 

はるかと、ダンスのレッスンへ

 

バスで、最寄りまで行って 

そこから歩いて 

 

たぶん、お互いイヤフォンをつけて 

先週の復習しながら向かう 

ダンススタジオにはいるまえに 

コンビニに寄って 

そこでまた会話が再開する 

 

「靴下忘れた」 

「えー、またなの?」 

「うん、またー」 

 

21時すぎまで、レッスンを受ける 

ピルエットが、ちゃんと決まる 

クロスフロアのバリエーションも、たのしい 

 

やっぱりかるくごはんを食べた日 

おもい荷物をもって移動しない日 

つながる感覚があるなあ 

 

日々、そうしよ!って 

その時間はおもっているのだけど 

現実、そうはいかない 

 

コンビネーション、わたしが好きなやつ

音のニュアンスまで届きたい 

レッスンが終わったあとも 

スタジオは、解放されているから 

あたらしい技を習得するために、居残り 

 

そんな簡単にはいかないこともわかっている 

©mum&gypsy cocoon